次楽の記録と記憶

妻と離婚調停・面会交流調停中の男です。三児の父親です。まさか自分がこのような状況になるなんて夢にも思っていませんでした。誰かに話を聞いてもらいたいのと、記憶の整理と記録のためアカウントを作成しました。少しずつ吐き出していこうと思います。

待ちに待った試行的面会

2019年8月6日火曜日、待ちに待った試行的面会のため、家庭裁判所に行きました。
まず初めに、調査官から話をされました。

一番下の子が、朝のうちはお父さんに会うと言っていたそうだが、裁判所に来て捜査官が確認してみると、硬直してしまうような状況だった。そこで同席していた女性の調停委員が意思確認をしてくれて、3人とも会えることになったとのこと。一番下の子は女の子なので、知らない男の大人(調査官)に話をされて固まってしまったのだと理解しました。女性調停委員がいてくれて本当に良かったと思いました。

 

11時から試行的面会を開始しました。子どもたちが、裁判所に設置してあるたくさんのおもちゃが準備されたプレイルームで遊んでいるところに、私が入りました。

ちなみに、このプレイルームにはマジックミラーが設置されており、その向こうでは妻、妻の代理人、私の代理人、裁判官がおり、私と子どもたちとの交流の様子を監視するようになっていました。なので、子どもたちと私がどのような感じだったのかを妻は確認しています。

 

最初に、一番下の子が私の顔を見て、誰だったかな?と言うような顔をしていましたが、「お父さんだよ!覚えてる?」と声をかけると思い出したようでした。

長男と次男は、「あ!お父さん!!」と言ってくれましたが、少しぎこちない様子で自分の遊びを続けていました。

お父さんと一緒に遊ぼうよと言うと、「うん、いいよ!」と言ってくれました。私は全員で遊べるものがいいと思い、次男が持っていたトランプでババ抜きをすることにしました。私がカードを配ると、一番下の子が同じ数字のカードのペアを揃えて出していました。別居する前は、こんな事はできなかったのに成長を感じました。そのうち飽きてしまったのか、一番下の子は一人でお城のおもちゃで遊び始めました。

私は、3人それぞれで遊んでいるところに、それぞれに声をかけながら時間を過ごしましたが、やはりみんなで遊べるように、次はおもちゃのボーリングをやりました。子どもたちはギャーギャー大笑いしながら楽しく遊ぶことができました。

しかし最初は一番下の子もいっしょに遊んでいましたが、やはりそのうちお城のおもちゃに戻ってしまいました。

なので、「今度はお城ごっこをして遊ぼう!」と長男と次男に聞いてみると、長男は私のことを気遣ってくれたのか、すぐに「いいよ!」と言ってくれました。しかし次男は「いやだ!トランプがいい!」と拒否しました。まだ4才なので仕方ないと思いました。自我が出てきた男の子と女の子で一緒に遊ぶのは難しいと思いながらも、子どもたちの成長を感じていました。

 

一番下の子に、もう一回トランプやらない?と聞いてみました。すると、「お父さんとお城ごっこして遊びたい。」と恥ずかしかったのか小さい声でしたが、何度も「お父さん、お父さん」と言ってくれました。本当に嬉しく感じました。単なる「お父さん」という言葉でしたが、9ヶ月ぶりのその声は、私に久しぶりの喜びを与えてくれました。

次男から、「おなかすいた。今日お昼はどこで食べるの?」と聞かれました。きっと私と一緒に食べられると思ったのでしょう。私は、「お父さんは、〇〇(地元)で食べるよ。」と答えるのが精一杯でした。

わずか40分程度でお別れの時間が来て、みんなで片付けをしました。最後に、抱っこさせてと言うと、まず長男が走り寄ってきて抱っこをして、次に次男が来て抱っこをしました。一番下の子はもじもじしていましたが、私が「〇〇(名前)、おいで!抱っこさせて!」と言うと、私の元に走ってきて抱っこさせてくれました。

試行的面会交流は終了しました。

 

会えるまで約9カ月間、本当に長かった。控え室に戻った後、私は悲しみが込み上げてきて、私の目には勝手に涙が溢れました。なぜこんな仕打ちを受けなければならないのか、なぜ子供たちの成長を見守ることができないのか、なぜ問題ない父親が子どもたちに会うことができないのか、妻の理不尽さと、日本の司法制度の理不尽さに憤りを感じました。

 

ただそれと同時に、子どもたちが元気でいてくれて、私のことを変わらずに好きでいてくれて、本当に良かったと思いました。